67cmの1光年

 

 

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おはようございます。めろんソーダです。

久しぶりにブログ書こうと思ったのですが、本当にめちゃめちゃ久しぶりになってる……定期的になにか書けたらいいなーとは思っているのですが、なかなか難しいもんですね。

 

 

[注意]このエントリは、【かきまぜたら*ミルク】園田智代子のコミュ中にあるセリフについての感想をつらつらと書きなぐっています。コミュについて重大なネタバレを含むうえ、【ちょこ色×きらきらロマン】や【あそ→と♥ちよこれいと】についてのネタバレも満載ですので、ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人間の歩幅というものは足の長さによって決まるので、当然身長が高いほど長くなり、目安としては(身長)×0.45で求めることができるらしいです。智代子の身長は149cmなので、単純に0.45を掛けてやれば智代子の一歩はおおよそ67cmということになります。え、いきなりなんの話かですって?

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 ともかく、厳密にどのくらいの長さかなんてのはそんなに重要な話ではなくて、同年代の子と比較しても小柄な智代子の一歩は、単純な距離で言えばそう長いものじゃないということです。しかしながらこの67cmという一歩の距離が、これまでの智代子の2枚のpSSRの中ではとても長いもののように思えました。

 

 というわけで、今回の限定の話をするまえに、これまでのpSSRの話を少しします。

  【ちょこ色×きらきらロマン】は、智代子ちゃんの一枚目のpSSRでして、わたしが智代子の担当になる決め手になったカードでした。全くの偶然で、オーディション失敗直後に「走れ、届け、どうか どうか」を読むことになり、完全にやられました。そのシチュエーションを抜きにしてもめちゃめちゃいいコミュなんでぜひ読んでみてください。

 わたしの身の上話はともかく、本題はこのTrueの中身です。このコミュのタイトルは、「一歩分だけ待っていて」です。

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 3歩歩けば1歩の差ができてしまうほど歩幅にも差があって、プロデューサーと智代子とではまだ大人と子供、という関係性になってしまうところがあるけれど、いつかは一人の大人として並んで歩けるようになりたい。

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 けれど、その1歩を待ってもらえている今だけの時間も大切にしたい……

 そんな智代子の乙女心を描いたコミュでした。

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 話のオチとしてはこんな感じで、あらためてよろしくね!という、ある種スタートともいえるようなお話でもありました。

 

 さて、2枚めのpSSRの話に移ります。【あそ→と♡ちよこれいと】のTrueでは、智代子とプロデューサーのふたりは二人でじゃんけんをして、グーで勝てば「グ・リ・コ」の3歩、パーで勝てば「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」の6歩、そしてチョキで勝てば「チ・ョ・コ・レ・イ・ト」の6歩進めるという遊び(グリコ)をしています。小学生が下校時間とかによくやるやつですね。

 果穂ちゃんの学校でも流行しているらしく、放クラのメンバーたちはよくグリコをやっているようです。この日は仕事上がりに智代子とプロデューサーの二人でグリコをしながら事務所へ帰っています。

 プロデューサーはじゃんけんの調子がすこぶる良いらしく、かなり智代子に先行しているようです。実際、コミュが始まってからもグーで勝ち、3歩進みます。このままでは追いつけずにプロデューサーが事務所に着いてしまう……そこで、智代子はあるひらめきを得ます。

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 と、いうわけで少しでも長く遊んでいたい智代子ちゃんはチョキを出し続ける戦法に出ます。チョキを出し続ける智代子に対してプロデューサーは連勝を伸ばしさらに先へ歩みを進めます。

 そうして3歩、また3歩進んだところで智代子がチョキばかり出していることに気づいたプロデューサーは、智代子が「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」で進めるように、パーを出すことに。

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 智代子はチョキで2連勝。けれど6歩先に進んでしまうチョキでは、長い間一緒にいたいのにどんどん先に進んじゃいます。プロデューサーが自分がチョコアイドルであることを大事にしてくれて、チョキで勝たせてくれようとしてるのは嬉しいけれど、本当のところはそうじゃなくて……という、すれ違いのお話でした。かわいい。(かわいい)

 

 さて、このコミュの中で行われたじゃんけんは、プロデューサーがグーで3勝、智代子がチョキで2勝です。歩数に直せば9歩と12歩になります。

 ここで【ちょこ色×きらきらロマン】の話に戻るんですが……

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 プロデューサーの2歩は、智代子の3歩なんですよね。つまり、智代子の12歩はプロデューサーの8歩というわけです。プロデューサーは9歩進んでいるから、2つのTrueの話を組み合わせると、プロデューサーはまた”一歩分だけ待って”いることになる……

 それぞれのコミュとしていい話だよなーってのはもちろんとして、シャニマスのこういう両方の話を読んでいると俄然コミュ同士のつながりが生まれてきたりするところが大好きなんですよね。まあこれがこじつけの類なのは重々承知なんですけど。(開幕でパイナップル言ってるし……)

 

 けれどこの一歩分の差、というものが園田智代子にとって大きなテーマなのは間違いないだろうな、という思いは確信に近いものになりました。

 

 そんな中で、今回智代子に三枚目のpSSR、【かきまぜたら*ミルク】が登場しました。今回のコミュでは園田智代子がなぜアイドルになったのか?という原点に触れる話です。そして、今一度園田智代子は「アイドル」というものに向き合います。(こんな重要な話を限定でするな)

 

 智代子のアイドルとしての活動の中で、パフォーマンスは十分に発揮されてはいるものの、「それ以上」があるように思えてならないプロデューサーは、智代子にこんな問いかけをします。

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智代子が全力でアイドルに取り組んでいることは疑うべくもないけれど、無意識下でリミッターをかけてしまっているのでは?ということです。

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ここでまた、「一歩」の話が出てくるわけです。

 

 この問いに対して智代子は自分がアイドルになったきっかけを思い返します。智代子がアイドルのオーディションを受けたのは、オーディション会場で精神的にオーディションを受けられなくなってしまった友達にアイドルの夢を託されたからでした。(このへんの話は配布sSSRの【紅蘭偉魔空珠に挑め!】にも言及があります。)

 友達から夢を託してもらえたこと、それ自体はとても誇らしいことだけれど、それだけでは足りなくて、アイドルという夢を託されたという思いが『遠慮』につながっていた。だから、アイドルというものを人からの預かりものではなく、自分の物として、誰かのために輝くアイドルに「自分がなりたいから」なるんだと思い直します。「友達の夢を叶えたい」から「友達の夢を叶えるのが自分の夢」と言えるように。

 そしていままでそんな気持ちでどこか他人事のように思っていたことを放課後クライマックスガールズの仲間に打ち明けて謝ります。いつだって本気で、全力なみんなが大好きだったのに、今までの自分はそうじゃなかったのかもしれないと思ったから。

 

 でも、人からの預かりものだったとしても、智代子がアイドルに本気で、全力だったことを放クラの仲間たちは知っています。それはみんな同じ気持ちで、それぞれの伝え方で、その気持ちを智代子に伝えます。そしてその上で夏葉は智代子が新しい目標を見つけたことを歓迎するんですよね。だけど、目標が新しくなったからといって、いままでがダメだったわけじゃない。

 放課後クライマックスガールズの”らしさ”がここに詰まってると思います。(こんな重要な話を限定でするな・その2)

 

 そうして決意を新たにしたアイドル・園田智代子のお仕事一発目が、今回のカードイラストになっている場面だったんだよ、というコミュ4でした。

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 そして園田智代子は、「一歩」を踏み出した。

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 初めて「一歩の差」という話が出た一枚目のpSSR、それからおよそ一年経って、園田智代子は一歩を踏み出しました。アイマスPやってると、この子の担当やっててよかったなぁって心の底から思える瞬間が何度かあるんですけど、間違いなく今回のコミュはその一つでした。(こんな重要な話を限定でするな・その3)

 園田智代子の第一章を締めくくるような、1クールのアニメ作品とかだったら正直この話最終回でしょ、ってくらいめちゃめちゃデカい話でした。アイドルとしての核を手に入れた智代子がこれからどんな姿を見せてくれるのか、めちゃくちゃ楽しみです。

 

 

 

 「――この先も、智代子をプロデュースさせてもらってもいいですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 完全に余談なんですけど、今回のコミュのなかに

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こういう台詞がありまして、柚Pでもある自分にはかなり刺さって勝手に悶てました。柚もまた、「キセキ」のアイドルだと思っているので。

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※参考資料

 正直この二人のわかりやすい共通項って茶髪なのと舌ペロやりがち、ってとこくらいかなーと思ってたので、こういう原点に近い部分で繋がりが見えてくるの面白いです。なんだかんだこうなるように導かれてるのかな、というか。